ピエール=オーギュスト・ルノワール

「ジャンヌ・サマリーの肖像」1887年

ルノワールは、フランスの印象派(いんしょうは)の中でも特に名が知られた同派を代表する巨匠です。

 

モネが自然の風景画を得意としたのに対し、ルノワールは女性の人物画を得意とした画家と言えます。

 

この絵は、青いドレスを着た女性にピンクの色彩が対照的で、私も大好きな絵の一つです。

 

モデルの微笑みから幸せな気分が伝わってきます。

 

この絵が所蔵されているのは、モスクワのプーシキン美術館です。

 

サロンで出会った一流の女優になる事を夢見ていた20歳のジャンヌ・サマリーという女性がモデルです。

 

ルノワールがまだ無名の頃に描いた作品で、印象派展に出品されましたが、買い手がつかず、ジャンヌ本人が記念に買ったとも言われます。

 

ジャンヌは、最初、ルノワールを見た時に、なんて風采のあがらない絵描きだろうと思ったと言い、ここまで有名になるとは思っていなかったようです。

 

この絵は、ジャンヌの死後、デュラン=リエルという画廊に売却され、ロシアの大富豪で、絵画コレクターだったイワン・モロゾフの手に渡ったとされ、ロシア革命の後、国有化されて、美術館に展示される事になります。

 

ルノワールが有名になった現在、この絵は、別名を「夢想」とも呼ばれ、印象派時代のルノワールの最高傑作とされ、最も美しい肖像画と称されています。

 

印象派とは